社会医療法人青洲会 福岡青洲会病院 MSW 北村 功一

 福岡青洲会病院は、福岡市の東に位置する糟屋郡粕屋町にある急性期病院です。糟屋郡全域と福岡市・博多区の一部地域を主な診療圏としており、病床数は213床、そのうち46床は回復期リハビリテーションとして運用しています。開放型病院であり、周辺地域で約140の診療所から登録医としてご登録いただいており、また、災害拠点病院でもあるため、地域の基幹病院として多くの役割を担っています。
 そのような組織の中で、地域連携室は総スタッフ数12名(うち1名育休)。副院長兼室長1名、事務2名、看護師1名、理学療法士1名、MSW 7名という構成です。業務は前方連携、後方連携とチームで役割分担を行っています。前方連携は主に、紹介患者様の緊急の受入れ、受診予約、検査予約、診療情報提供書等の依頼や返書の管理等を業務としています。日々、医療機関や施設などから受診・入院の依頼の電話が入りますが、緊急性の高いものは医師へ直接繋ぐことでスムーズな受入れができるように努めています。リハビリ目的の転院相談も行っており、病状や社会背景などを伺った上で入院判定会議の開催・受入れの調整を行っています。連携に関わる数字の集計もしていますので、前方連携業務の内容は多岐にわたりますが、メンバーで協力しながら進めています。
 一方、後方連携は、受診・入院中の患者様・ご家族様からの医療や介護に関わる相談対応や退院時に必要な支援を行っています。MSWは各病棟に配置していますが、当院では患者支援ナースと病棟専従リハビリも配置しています。救急病院という性質上、様々な病状・社会背景を抱えた方が来院されます。当然それはMSWだけの力では解決できないため、多職種が早い段階から患者様の退院に向けたサポートができるようカンファレンスをはじめとした情報や支援計画の共有・実行が行えるような体制を整えています。患者様・ご家族様が「この病院で診てもらって良かった」と思っていただけるよう、チーム全員で頑張っています。でも、ひょっとしたら、この体制で一番助かっているのは私たちかもしれません・・・。
 また地域連携室は、地域の医療機関との窓口としての役割も持っていますが、各医療機関への訪問や懇親会の開催などについては部署全体で取り組んでいます。毎年、地域の皆様との連携を深めるため地域連携懇親会という行事を、院内全部署の協力をもらいながら開催しています。準備もかなり大変ではありますが、多くの医療機関・関係機関にご参加頂いており、「また明日からがんばろう」という大きな励みにもなっています。
忙しい日々ではありますが、だからこそチームの結束が必要ですし、当部署の団結力は強いと思います。仕事の性質上、自分たちだけで完結することができない、文字通り「繋ぐ」役割を担っている責任を感じ、色々な方からの協力を得ながら、これからも仕事に励んでまいります。

 


社会医療法人青洲会 福岡青洲会病院
〒811-2311 福岡県糟屋郡粕屋町長者原西4丁目11番8号
TEL:092-939-5320
FAX:092-939-0039

 

                                                 平成29年10月現在