1.当院について
令和4年4月1日より「早良病院」は「福岡ハートネット病院」に改称されました。病院名には、病状回復だけでなく、日常生活への復帰を目指し、「心(ハート)」の通った医療をお届けし、さらに関連施設・周辺医療機関・行政・院内の多職種連携も含むさまざまな「安心のネットワーク」で、患者さんやご家族を支援するという想いが込められています。
ロゴマークは、病気から回復に向かっていく姿、そして医療・関係機関と手を取り合い、地域医療の品質向上に取り組んでいく様子を表現しています。
病院の基本理念は早良病院時代と同じ「人の尊厳を大切にする医療」「信頼できる医療」「心のかよう医療」です。この理念を軸に患者さんの支援を行っています。
病棟も以前と変わらず「一般病棟」「地域包括ケア病棟」「回復期リハビリテーション病棟」の3病棟で150床を有しています。2022年2月より地域包括ケア病棟の一部をコロナ病床へ変更し、軽症~中等度のコロナ患者さんを受け入れています。
診療科は、「内科」「整形外科」「リハビリテーション科」「リウマチ・膠原病センター」を主体としておりましたが、本年度より「循環器科」の医師が増えたことにより、より一層地域のニーズに対応出来るようになりました。「整形外科」での手術の件数も増え、股関節・膝関節の手術を目的として、県外からも患者さんが来院されるようになりました。福岡ハートネット病院へ名前が変わったことにより、県外の患者さんも当院の所在が認識しやすくなりました。
専門外来としては、「物忘れ外来」「禁煙外来」「無呼吸症候群外来」を行っています。また、脳血管疾患のリハビリテーションの一貫として、当院の関連施設である姪浜ドライビングスクールと協力して自動車運転再開支援も行っています。
2.医療ソーシャルワーカー(MSW)として
MSWの力について継続的に発信し、礎を築いてきた先輩方のお陰で、当院では院長直属の部署としてMSWの役割が確立されています。だからこそ、「何かあったらMSWに相談」「最後の砦の相談室」として、様々な相談業務に関わっています。
今年度より新人が入職し、MSWは3名体制で業務を行っています。時間に追われる事も多いですが、援助技術の基礎である「面接」を大事に日々の業務を行っています。クライエントを「生活者」としてとらえ、敬意をもって「望む生活」を引き出す面接を行う事。クライエント自身が考え、自己決定できるように支援する事。今まで学んできた事を大切に、今後も自己研鑽に努め、研修や学会へ参加していきたいと思います。