医療法人 相生会 福岡みらい病院 MSW 森澤 雅志

1.MSW協会 広報誌 福岡みらい病院紹介

 当院は、福岡市博多区吉塚の地で「吉塚林病院」、「新吉塚病院」として回復期リハビリテーション病棟を中心に長きにわたり診療を行ってまいりましたが、平成27年6月1日、「福岡みらい病院」として名前を変更し、福岡市東区アイランドシティに新築移転いたしました。アイランドシティ整備事業は、平成6年より着手、平成17年12月より入居が可能となり、現在では約2000世帯、人口約6500人の人工島になります。近隣にはこども病院やスパリゾート施設などがあり、今後ますます発展していくと思われます。現在の病床数は総ベッド数338床、うち回復期リハビリテーション病棟146床、医療療養病棟93床、障害者一般病棟99床を有しております。7階建ての建物で、最上階にはレストランとラウンジがあり、職員、患者様、ご家族様はもちろん、外部の方にも利用いただけるようになっております。

2.リハビリテーション部門について 

 スタッフは、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士合わせ約90名、訓練面積は、1階と2階に分かれており、約1375平米と広いスペースを確保し、日常生活の様々な場面での訓練や、状況に応じた環境設定など幅が広い訓練ができるようになっております。また、企業とも連携し、歩行アシストロボットなど先進医療機器を利用した治療や臨床研究などにも力をいれており、経頭蓋磁気刺激療法などの治療機器、評価機器の充実等により客観的で治療効果の高いリハビリテーションを目標としたハード面での設備を整え、新しい知識や技術の習得に研鑚しております。

 回復期リハビリテーション病棟においては、急性期病院より脳血管疾患や整形疾患の治療・術後の患者様を受け入れさせていただき、在宅や社会復帰に向けた集中的なリハビリテーションを提供しています。また、9月より心臓リハビリテーションを開始いたしました。現在、リハビリ指導医3名を含むリハビリテーション科医師7名を中心に、リハビリスタッフ、看護師、介護スタッフ等のチームで、リハビリテーションの一層の充実を図っています。

 医療療養・障害者一般病棟においては、意識障害や神経難病、肢体不自由者、重度の意識障害者など様々な慢性疾患をもった方々が、安心して長期入院治療を受け、状態に応じたADL、QOLの向上が図れるサポートチーム体制づくりを心がけております。

 医療機器においては、3テスラのMRI、64列のCTなど最新の機器を導入しており、患者様に負担が少ない短時間でより質の高い画像の提供を行っており、他の病院やクリニックからの依頼も受けております。

3.地域医療連携室について  

 当院の地域医療連携室は、室長に副院長の医師1名と7人のソーシャルワーカーで構成されています。

 主な業務内容は、入院相談、退院支援などさまざまな相談に対応するとともに、患者様やご家族の方々が抱える経済的・心理的・社会的問題の解決、調整を援助し、社会復帰の促進を行っています。今後は、今以上に院内でのソーシャルワーカーの地位の確立をめざすとともに、東区へ移転したことで、新たな地域での連携強化と質の向上に力を入れていきたいと思います。さらに、当院理念である「心を尽くした最善の医療を」の精神のもと、今後の支援につとめてまいります。

 

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医療法人 相生会 福岡みらい病院

〒813-0017福岡市東区香椎照葉3丁目5-1

☎092-662-3001(代表)